第15曲は諦めのような旋律が淡々と進む。
初期の頃は、中間部は、それまでと大きく異なる素材を展開する事が多かったが、第15曲では、中間部は同じ短調で構成される。
やはり焦りを感じさせる旋律が続く。この旋律は最初の旋律と似ている。
最初の旋律が再現された後は、3連符のパッセージがアチェランドしながら高音域に上っていく。あたかも天に昇っていくかのよう、あるいは何か浄化されていくかのようだ。
最後は力強い長調の和音で終わる。大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせているかのようだ。
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楽譜引用は、エキエル版から。
第14曲は、不安を抱えているような、焦っているような、憂鬱な旋律で始まる。
中間部は長調で始まるが、すっきりとしない。無理に明るく振る舞っているような、諦めているような。
最初の主題が返ってきて、最後は不安に沈んだトリルで終わる。
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楽譜引用はエキエル版
第13曲は、ゆっくりと歩みを進めるようなパッセージで始まる。日本人的には、なんか演歌のようなテーマ。もちろん時代的に考えれば、こちらの方が先なのだろうが。
ここで長調となって新しいテーマが現われる。霧の中、あるいは水の中を進むかのようだ。
次第に激しい半音階を主とした進行になりクライマックスを迎える。何かあらがえない力に、なすすべもなく流されていくかのようだ。
ここで最初のテーマが返ってくるが、かなりの展開が行われている。ショパンの後期のノクターンは、複雑な主題の展開がなされることが増えてくる。
最後は劇的な転調で終わる。
楽譜引用は、エキエル版から。
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第23曲は、のどかな春の陽だまりのようなおだやかな曲。
第24曲は、荒々しい伴奏で始まる、左手で連打されるD音は鐘の音なのだろうか。
中間部は通常なら長調に変わるところだが、ここも短調で継続することで緊張感を持続する。それでも少し状況は柔らいで、どこか普段の生活に戻ったかのような感覚を覚える。
しかし、そんな穏やかなパッセージも弱く消えいっていき、最初の荒々しいメロディがユニゾンで返ってくる。
ピアニスト泣かせの、怒涛の3度が転がり落ちる。
最後も劇的なD音の連打で終わる。
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第21曲は、平和な日常のような、あるいは爽やかな風の吹く野原を歩くかのような軽快なメロディで始まる。
ここから、不思議な響きのパッセージに変わる。鐘が鳴り響いているような、あるいは何か広い見晴しの良いところに出てきたかのよう。
同じパッセージは、ppで繰り返され、遠ざかっていったかのよう。その後、最初のメロディが繰り返されて曲を閉じる。
第22曲も、第18曲と並んで、なんとも難解なリズムの激しい曲。
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第19曲は、雲の上へと上昇していくかのような軽快な曲。大きな音の跳躍を必要とする。
第20曲は、荘厳な宗教曲を思わせる曲。
この音はエキエル版ではフラット付になっているが、これまで見た楽譜の多くではフラット無しだったので、妙な感じがする。
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第17曲は、宙を舞うような幻想的な音楽。
最後は、sotto voce(ささやくように)。左手で同じ低音を小節の頭で繰り返し奏される中、ppで幻想的なメロディが繰り返されて靜かに曲を閉じる。
第18曲は難解なリズムで、緩急の大きな曲。
連符も多用され、曲を通じて不規則なリズムが続く。
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今年は社内の勉強会でRustをやっているのだが「Tambourineの日記」のRustでも遊びたいに触発されて、ナイーブなtailを自分でも書いてみた。lines()はIteratorなので、多分全量をメモリに保持することは無いはず。
第15曲は「雨だれ」として良く知られているが、譜面には記載は無い。繰り返される変イ音が、雨だれのよう繰り返されることから命名されたのだろう。
曲は3部で構成され、中間部は短調になるが、同じ音が繰り返されるのは変わらない。
中間部は不気味な左和音が繰り返された後、ffで和音が強打される。嵐の描写なのであれば、雨だれのリズムが変わらないのは不自然なので、単なる描写音楽では無いと思われる。ショパンはこの頃、肺結核をこじらせていたと言われており、自分の健康面への不安やいら立ちを表現したのかもしれない。
最後の、この音型はあたかも雨上がりに陽が差してきたが、まだ雨は残っている、そんな状況を表したかのようだ。
第16曲は、15曲とは対照的に、激しい怒りを表現したかのような曲。
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第13曲は、夢の中で空を浮遊しているかのような幻想的な音楽。
途中でテンポが遅くなり、短調になるがすぐに長調に戻るということが繰り返される。
最後に最初のテンポに戻る指定。しかし、ここは曲想的には緊張感が高まっているため、最初のテンポよりも速めに弾かれることが多いと思われる。
第14曲は、抗い難い流れ、あるいは侵略を表したかのような明確なメロディの無い音楽。
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